職人技、本物であること、そしてサービスの伝統
半世紀を超える Gloverall の豊かな伝統を讃えて
1951年
始まりは、軍の払い下げコートと、確かな審美眼、そして明確な目的意識でした。Harold と Freda Morris は自らの事業 H&F Morris を通じてそれらを販売するなかで、その先にあるもの——長く続く何か——を見出します。1951年、二人は Gloverall を創業し、実用一辺倒だった定番を、考え抜かれたディテールと職人技で洗練させました。英国アウターウェアの新たな章の幕開けです。
1957年
ジェントルマン・レーサーの Tony Brooks が、モナコ・グランプリで Gloverall の Monty ダッフルをまとって撮影されました。Stirling Moss や Mike Hawthorn と肩を並べて。
1962年
需要の高まりを受け、Gloverall はノーサンプトンシャーに自社工場を開設しました。一から正しくものづくりができる場所です。目的のために建てられたこの工場は、英国製造へのこだわりを守りながら、ブランドが進化する余地を与えてくれました。
1965年
よくできたものの魅力に国境はありません。1965年、Gloverall は海外へと目を向け、日本、香港、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカへコートを輸出しました。ダッフルコートは英国のものを超え、世界のものとなったのです。
1980年代
オリンピック選手から王室の訪問まで、この10年は「存在感」の時代でした。Gloverall は英国冬季オリンピックチームに衣装を提供し、1980年大会、そして1984年には Torvill と Dean がダッフルコートを着用しました。1985年にはアン王女が工場をご訪問。正しいやり方で、丁寧にものを作ることへの評価の証でした。
1995年
規模の拡大とともに変化が訪れます。Gloverall は韓国のファッショングループ E·Land に加わり、グローバルな成長の新時代へと踏み出しました。同年、Morris ダッフルコートは Oasis のRoll With Itのジャケットを飾り、英国のアウターウェアを英国ポップカルチャーの中心へと押し上げました。
2013年
Gloverall は Vivienne Westwood とともに、クラシックなフォルムと Climate Revolution のグラフィックを融合させたカプセルコレクションを制作。伝統と切迫感の出会い——古いかたちに、新しいメッセージを。
2014年
その精神は V&A ミュージアムとのコラボレーションへと受け継がれます。生まれたのは、英国のアーカイブテキスタイルプリントから着想を得た、未来を見据えたユニセックスのダッフルコート・カプセルコレクションでした。
2019年
初訪問から33年、英国王女殿下が UKFT 会長として Gloverall の工場を再訪されました。受け継がれる職人技と継続性、そして長く使えるものを作るという姿勢への、静かな評価です。
2021年
創業から70年。Gloverall はこの節目を、Monty、Morris、Churchill の限定復刻でお祝いしました。いずれもアーカイブのディテールと現代的な仕立てで再構築したもの。すべてが始まった場所と、これから向かう先への敬意を込めて。
2025年
ミドル丈の Monty ダッフルコートがドクター・フーに登場。文化とのつながりという長い伝統に、また新たな一頁が加わりました。