Gloverall x Norbit
伝統と革新が融合すると、その結果はめったに控えめなものにはなりません。しかし、グローバーオールと野澤宏氏が設立した日本のブランド「ノービット」との最新コラボレーションは、静かに、しかし驚くべき成果を生み出しています。
野澤氏は、いわば現代のアウトフィッターと言えるでしょう。日本のファッションシーンのベテランである彼は、機能性、伝統、そして現代的なデザインの融合点を探求するという明確な使命を掲げ、2018年にNorbitを再始動させました。ブランドのモットーである「フィールド、トラベル、チル」は、リラックスした雰囲気に聞こえるかもしれませんが、その実践は決してカジュアルではありません。ミリタリーアウターとテクニカルなバックボーンを融合させ、日本ならではのディテールへのこだわりで仕上げた、まさにハイブリッドなアイテムです。
ノービットはグローバーオールとの提携により、英国で最も象徴的なアウターウェアのシルエット 2 つに注目しました。 モンティジャケット そして モリスコート完成したコレクションは、親しみやすさと新鮮さを兼ね備えています。伝統を現代の生活に合わせて再解釈し、縫い目のすべてに苦労して得た実用性を織り込んでいます。
Gloverall x Norbit Montyジャケット
伝説のダッフルバッグを現代風にアレンジしたモンティジャケットは、動きやすさと汎用性を重視してデザインされています。伝統的な名前の由来となったモンティジャケットよりも短めの丈で、街でのちょっとしたお出かけから、田舎での散歩まで、あらゆるシーンに羽織れるジャケットです。
アウターシェルは、エンジニアリングの粋を集めた、まさに驚異的な3層構造。保温性の高いPolartec®フリース、耐候性に優れた防水メンブレン、そして快適性を高める静電気防止トリコット裏地を採用しています。摩耗しやすい部分には、撥水加工を施したCordura®ナイロンパネルを配し、補強を施しています。これは、NorbitのテクニカルDNAをさりげなく体現しています。
もちろん、特徴的なトグルとロープ留め具は健在です。しかし、よく見ると、ノービットの緻密で詩的な工夫が随所に散りばめられていることに気づくでしょう。エルボーパッチ、マルチエントリーのフロントポケット、そして隠しジッパー付きのツインゲームポケットなど、いかに多くのものをより手軽に持ち運べるかという、古くからの課題に対するエレガントな解決策が詰まっています。
Gloverall x Norbit Morris Cot
Monty が毎日の主力アイテムだとしたら、Morris Coat はそのより長く、より落ち着いた雰囲気の兄弟分です。豪雨や急な寒波にも同じように対応でき、通気性に少し余裕があります。
3層構造の高機能素材とコーデュラ®補強材を採用したモリスは、機能性をさらに高めたディテールを随所に採用しています。ウエストドローコードでフィット感を調節でき、クラシックなハンティングギアを彷彿とさせる4つに分かれたフロントポケット、バッファローの角で鋳造された伝統的なトグルとレザーループなど、細部にまでこだわりが光ります。その機能性を声高に主張するのではなく、ささやくように表現するかのような、控えめな佇まいが魅力です。
このコラボレーションが真に際立つのは、こうした細部においてです。英国の伝統と日本の実用主義が融合し、すべてのステッチに目的があり、すべての選択が考慮されているのです。